■霊訓を考えてみる


■シルバーバーチって何者?


まずはシルバーバーチの専属霊媒だった英国人、モーリス・バーバネルについてできるだけ簡単にまとめてみます。彼はそのようになる18歳の年まで特別な霊体験もない、ごく普通の人間だったそうです。むしろ宗教を嫌う傾向にあって、生涯一度も聖書を読んだことがなかったということです。彼は18歳の頃、文人ばかりが集う、とある社交クラブで司会役をしていたのですが、ある日の講演者がスピリチュアリズムの話題を出したことがきっかけとなり、”交霊会”なるものに参加してみることになったそうです。

霊媒がトランス状態(昏睡または無意識状態)に入って色々な霊が喋る・・・そう説明されたバーバネルはそんなことがまるで信じられず、馬鹿馬鹿しく思えて仕方が無かったそうです。あんまりつまらなくて眠ってしまったバーバネル(と、自分では思いました)。目が覚めて慌てて周囲に謝罪したのですが、驚いたことに他の出席者から、「あなたは寝ていたのではありません。インディアンがあなたの口を使って喋っていたのですよ」と教えられました。

バーバネルにはその間の記憶は無かったのですが、以降そうしたことが頻繁に起こるようになりました。最初はたどたどしい口調で喋っていたインディアンでしたが、次第に英語が上手になり、やがてシルバーバーチ(白樺という意味)と名乗るようになりました。最初の10年余りはバーバネルのアパートで不定期に数人の友人知人が聞くだけで、その霊言を速記も録音もしていなかったのですが、ある日、当時の英国ジャーナリズム界の重鎮、ハンネン・スワッハーがその会に出席してから歯車は大きく回転しました。

霊言の質の高さに感激したスワッハーは、会場を自宅に移し、毎週金曜の夜に会を催すことにし、その会の正式名称を「ハンネン・スワッハー・ホームサークル」とし、その時から速記での記録をはじめました(のちにテープ録音も併用)。なにしろ1981年にバーバネルが他界するまでの60年間(1回が約1時間半)、シルバーバーチは語りつづけたというのですから、その霊言の量は膨大だということが察せられます。その抜粋が現在出版されている霊訓ということなんですね。



ではシルバーバーチとは何者なのか?
本人の語るところによれば、今からほぼ3千年前に地上生活を送ったことがあるそうです。それしか語っていません。どこの民族、どこの国家、どういう地位の人物であったかは、60年の間一度も語られることはなかったそうです。何度となく出席者に「あなたは地上時代どういう人物であったか?」と聞かれ、その度にシルバーバーチは、


■それを知ってどうしようというのですか。大切なのは私が何者であるかではなくて、私の語っている教えが何であるかです。


と答えたそうです。そしてシルバーバーチは人間がとかく地位や肩書きや名声にこだわることの間違いを指摘するのでした。こうしたやり方は賛否両論のようですが、僕は賛成ですね。もし、「私は地上時代、孔子という名で呼ばれていました」などと語ろうものなら、肝心の教えよりも”本当に孔子か、嘘か”の方にどうしても関心の焦点が行ってしまうと思うからです。

また、地上時代どんなに偉かろうが、せいぜい生きて100年です。その後3000年も生き続けていたら、昔とった杵柄を語るのは恥ずかしくなるのではないでしょうか。大人になって幼稚園時代に園のスターだったと語るようなものです。想像してみてください。かなり恥ずかしいと思います^^;

さて、最初に僕はインディアンと書きましたが、シルバーバーチは実はインディアンではありませんでした。最初はインディアンを名乗っていたシルバーバーチでしたが、サークルのメンバーの理解が深まった段階で「実は・・・・」と言って、本当は自分がインディアンではなく、地球圏霊界で指導的地位にある霊団に所属する人物であると打ち明けたのだそうです。その界層にまで進化すると、波動の原理から地上と直接コンタクトが取れなくなり、霊界の中継役が必要になるそうで、その役がインディアンだったということです。



また、シルバーバーチ(霊団)の使命とは、


■正しい知識を地上に普及させる、これが私たち霊団の使命の一環です。一環とはいえ大変な仕事です。霊的実在に関する地上世界のあまりの無知さに、このまま放置していては大変なことになるとの認識がこちらの世界で広まりました。その無知による弊害があらゆる面で顕著になってきたからです。地上世界だけではありません。霊界側にもそれが反映されはじめたのです。どの宗教も自分のところの教義を信じた者は死後たちまち光輝あふれる霊となって、悩みや労苦から解放されるかに説いておりますが、事実はそうではありません。これほど真実からかけ離れた教えはありません。

■地上世界の無知による弊害を見るに忍びず、これは何としても思い切った手段を講じて霊的実在に関する正しい知識を普及させなければとの決断がなされました。私がこうして何十年にもわたってこのサークルで語り続けているのもその一環です。”霊的”というと何か掴みどころのない神秘的なものを想像なさりがちですが、そうではなくて実在そのものなのです。何代にもわたって引き継がれてきた誤解・無知・偏見・虚言・虚偽・迷信、要するに無数の人類を暗黒の抑圧の中に閉じ込めてきた勢力を取り除かねばなりませんでしたし、今なお(2004年現在も)それを続けております。



要約すると”地球を霊的に浄化する”のが使命だそうです。いきなりこんなことを言われても戸惑われると思いますが、前後の繋がり、矛盾の無さから僕はこうした主張を受け入れたのでした。また、ご覧のようにシルバーバーチはあらゆる角度から同じ様な真理を繰り返し説き続けました。僕にとって、使われる言葉の美しさも大きな魅力の一つでした。2004.2.2




そもそもなんのために生きているのか


■地上生活の目的は人間の霊性の発現を促すことです。

■そもそも人間は死んでから霊となるのではなくて、もともと霊であるものが地上へ肉体をまとって誕生し、その束の間の生活のためではなく、霊界という本来の住処へ戻ってからの生活のために備えた発達と開発をするのです。

■地上はトレーニングセンターのようなものです。霊が死後の生活に対して十分な支度を整えるための学校です。あなた方にとってイヤな体験こそ本当はいちばん為になっているのですよと繰り返し申し上げるのは、そういう理由からです。



「繰り返し・・・」とありますが、シルバーバーチはこうした人生の目的、試練の意義を本当に何度も何度も、じつに様々な角度から説いています。そもそもなんのために生きているのか。・・・やっぱり一番知りたい答えですものね。そして示される解答はいつも圧倒的に霊界中心の視点です。地上でどういう身分にあろうと、霊性(利他性)さえ磨かれれば物質的なことなど二の次だという考えが霊訓の中心にあります。圧倒的に利他的であるのと同時に、圧倒的に霊的でもあることが特徴なんですね。

こうした霊界中心の視点というのは今まで宗教などでも説かれていたと思います。が、単に現実逃避や現世利益のために機能していたことが多かったように思います。そうしたおかしさが理性的な人間を霊の世界から遠ざけてきたわけですが、でももし、疑っても疑っても粗の見えない霊界通信と呼ばれるものがあったら・・。そしてそれを心から受け入れたとしたら・・。霊訓から答えを得ることはその人の人生における革命になるのではないかと思います。

僕が言うまでもなく、世の中には色んな人がいます。金持ちな人、貧乏な人、頭の良い人、頭の悪い人、美しい人、美しくない人・・・。そうした人生の一つ一つが、その人自身が目的を持って選択した学びの”科目”であり、”義務教育”の場だということなんです。卒業の時期はそれぞれ異なりますが、僕たちは同時期に地上で学ぶ学生同士みたいなものだということです。

しかしこの人生、学生生活だと言われても、また、因果律の働きによって死後には必ず報われると聞かされてはいても、殆どの人間にとって大変な苦しみであることに違いないということが言えると思います。



このサイトをご覧になってくださっているあなたは、よほど酷い環境に生まれついた方かも知れません。でも、あなたは曲りなりにも今日まで生き延びて来ました。生きているだけで苦しい試練に耐え忍んでいるとも言えると思います。そしてこれからも生きていこうと少しでも思うからこそ、ここまで読んでくださったのだと思います。

あなたは今現在も苦境の真っ只中かも知れません。でも、どのような種類の苦境に立っていようと、そうしたものは霊性を磨く材料というに過ぎないということ。この世的に成功しようが失敗しようが霊性が磨かれなければさほど意味が無いということ。こうした視点が本質だということをどうか胸に留められて検討されて欲しいと思います。

また、霊的視点が本質だということを正確な知識で受け入れることが出来れば、それだけで地上における具体的な指針が見えてくる気がします。霊性さえ磨かれればなんでも良いんです。霊的な視点に立てば失敗など些細なことですし、自ら年齢などの制限を設けて尻込みするのも無意味なことです。霊的知識が正確で深くなればなるほど、あらゆる面で暗く案じる必要が無くなるのではないかと思います。

あなたという個性での地上人生はたった一度きりです。あなたという個性は二度と再誕しません。高級霊といわれる存在達は、「地上人生は永遠の時からみたらホンの一時のエピソードに過ぎない」と口を揃えて言っています。肉体が滅びると同時に失ってしまうものと、永遠の視点に基づいたもの、あなたの理性はどちらを”生きる答え”や”原動力”に選択するでしょうか。2004.2.8



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